初心者さんむけのレシピって?
工程も成形もシンプルなレシピがおすすめ
初心者さんにはシンプルなレシピがおすすめです。
- なるべく材料の種類が少ない
- 成形がシンプル
- 出来上がり個数が少ない
- 短時間でできる
その理由を順に説明します。
なるべく材料の種類が少ない
はじめてのパン作りでは、レシピ通りに完成しないこともあります。たくさんの材料を使って何時間もかけて作ったパンが、うまくできなかったら、、。
いやになってしまいますね。
また、副材料(バターや卵など)が入ったパンは伸びがよく、そのため『こね不足』になりがちです。
じつはこねが足りないのに『つるんと生地がまとまったようにみえる』からです。
こね不足のパンはふくらみが悪い、すぐ固くなる、なんだかクサいパンになることがあります。
がっかりパンのできあがりです
成形がシンプル
パンは作りはじめたときから『イースト菌が生きて活動』しています。
バターロールなどは、とてもいろんな技術が必要なパンです。
初心者さんが5~6個作るとなると、はじめの1個と最後の1個ではかなり時間がたっているでしょう。
生地をあつかうときの注意もあります。
うまく生地があつかえず生地をさわりすぎるのも、美味しくないパンの原因になります。
初心者さんには、個数がおおかったり複雑な成形が必要なパンは向いていません。
できあがり個数が少ない
パンには、生地ができてから分割して丸め直し という作業があります。
さわりすぎや生地の乾燥も考えて、できあがり個数は多くて5個ぐらいまでがおすすめです。
短時間でできる
パンは作業のあいだに発酵時間を取ることで生地ができあがっていきます。
これも作業環境に大きく影響されるので、パンが上手く作れない原因になったり、作る人を悩ます原因にもなります。
発酵の深~いお話はココをタッチ
多くのレシピで発酵の目安は「生地が2倍にふくらんだら」とか「室温で1時間」などです。
ボウルの中の丸い生地の2倍って、正確にわかりますか?(私はいつも悩みます)
室温といっても、25℃と10℃では発酵時間はまったくちがってきます。
オーブンの発酵機能を使ったとしても、その前に作業をしていた部屋が10℃だと生地も冷えています。
25℃の生地と10℃の生地を同じオーブンの発酵機能を使っても、同じ結果にはなりません。
イーストがもっとも活発になるのが27~36℃といわれています。
もともとこの温度の生地なら、30分発酵機に入れたら30分間活発に活動します。
もともと10℃の生地ならまず27~36℃になってから活発に働き始める。
ということは、、、 活発に活動する時間は短いですね。
パン作りの経験者は発酵が足りないと感じたら発酵時間を追加します。
初心者さんはそんなことできません。経験がないからです。
このように、環境の違いや個人の感覚で判断することも、パン作りのゴールが人それぞれになってしまう原因の1つです。
パン作り初心者さんにシンプルなレシピがおすすめな理由
なるべくシンプルなパンを焼くのがおすすめなのは、初心者さんの技術の差ができあがりになるべく影響しないように、という理由の他にもう一つ大きな理由があります。
それは、オーブン問題です
オーブンのクセを知る
各家庭のオーブンはメーカー、性能、購入年度などさまざまですよね。
そして、予熱をして「ピーピー予熱完了!」といっても、実は表示通りの温度になっていないこともあります。
うちのオーブンは「250℃予熱完了ピー」っと言っても180℃なんて時もあります。ふざけてる!
パンを作る人ならよくご存知の「オーブンあるある」です。
SATO 調理用温度計 オーブンメータ No.1726だから、シンプルでつくり手の技術があまり影響しないパンを焼くことで
そもそもご家庭のオーブンがしっかり温度がでてパン焼きが可能なのかを知りたい、という理由があります。
逆に、しっかり温度が上がっているオーブンでレシピ通りに焼くと焼けすぎる場合もあるでしょう。
レシピ考案者のオーブンが低い温度しか出ない場合、その人のレシピはオーブン温度が高めに記載されています。(その人のオーブンでは、高めに設定しないと焼けないから)
そう
最初に焼くパンは【オーブンチェック用】の意味もあるのです。
だから初めてのレシピでパンを焼く時は、焼いてる途中で様子を見てあげてください。
失敗でめげない
先ほども話しましたが
たくさんの材料と手間ひまかけて美味しくないパンができあがると、とてもへこみますよね。
1度ならまだしも、2~3回つづいたら、やめちゃうかも?
そうならないために当サイトでは、パン作り初心者さんにおすすめな条件をふまえた
をご用意しています。
80分フォカッチャです。短時間でしかもおいしい♥
道具はボウルとスプーン?だけ。
材料は強力粉、薄力粉、ヨーグルト、ドライイースト、オリーブオイル。
あとは家にあるもので作れます(砂糖、塩、水)。
経験や見きわめ判断が不要で、多少作り方が違ったり計量がちがっても、おいしいパンが焼けるレシピになっています。
ぜひ、作ってみてくださいね。*動画つきレシピです。
まとめ
レシピだけを頼りに自宅でパンを作ると失敗はつきものです。
あれこれ材料も買いそろえたのに 失敗したパンがどっさり!なんて、かなしい。
パン作りは向いてないな、とやめてしまわないように、はじめは
- 少ない材料
- 少ないできあがり量
のレシピを選びましょう。
時間がかかるレシピは【みきわめの力(=経験)】が必要です。だから、時短レシピがおすすめ。
少ない材料、小さなパンで成功してから、いろんなパンを作ってみてください♪
以上の理由からパン作り初心者さんは、できあがり量が少なく材料がシンプルな時短レシピを選んで、パン作りを楽しく始めてください。